BCGワクチンの説明

「結核」はどんな病気?

結核は結核菌の飛まつ感染によって感染します。
結核菌を吸い込んだ人全てが感染するわけでなく、感染者の全てが発症するわけでもありません。
我が国における結核はかなり減少しましたが、大人から子どもへ感染することも少なくありません。
また、結核に対する抵抗力(免疫)は、お母さんからもらうことができないので、生まれたばかりの赤ちゃんもかかる心配があります。
乳幼児は結核に対する抵抗力(免疫)が弱いので、全身性の結核症にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。

予防接種の効果

結核の予防には、結核菌に自然感染する前にBCGワクチンを接種する必要があります。適切な接種で行われたBCGワクチンで免疫をつけておけば、発病する機会を大幅に減らすことができ、その効果は10年以上持続されます。特に乳幼児における結核性髄膜炎や粟粒結核等の重症結核の予防にBCG接種は極めて有効です。
BCGワクチンをできるだけ早い時期に接種しましょう。

BCGワクチンの副反応

接種後10日頃に接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さいうみが出ることがあります。この反応は接種後4週間頃が最も強くなりますが、その後はかさぶたになり接種後3か月までには治り、小さな傷あとが残ります。これは異常反応ではなく、BCGワクチンにより抵抗力がついた証拠です。
自然に治るので、包帯をしたり、バンソウコウをはったりしないで、そのまま清潔に保ってください。
副反応としては、接種をした側のわきの下のリンパがまれに腫れることがあります。
まれに、重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー、全身播種性BCG感染症、骨炎、骨髄炎、皮膚結核様病変があげられます。皮膚結核様病変は接種後数週間で発症し、全身に発疹が散布する「結核疹」と総称されるものが多く、発熱を伴うこともありますが、予後は良好です

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