小児肺炎球菌ワクチンの説明

小児肺炎球菌感染症はどんな病気?

肺炎球菌は、子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、咳やくしゃみなどの飛まつ感染をします。
肺炎球菌感染症とは、本来その菌がいないはずの部位に菌が増殖して起こる感染症で、抵抗力が低下している人や成人では「肺」に感染し肺炎を起こすことがあり、菌血症、副鼻腔炎、中耳炎、敗血症、骨髄炎等の病気を起こす場合もあります。
肺炎球菌による髄膜炎は、致死率や後遺症(水頭症、難聴、精神発達遅延など)の頻度はHib(ヒブ)による髄膜炎より高く、21%が予後不良とされています。

予防接種の効果

小児肺炎球菌ワクチンは、子どもで重い病気を起こしやすい13の血清型について子どもの細菌性髄膜炎などを予防するようにつくられた、沈降13価肺炎球菌結合ワクチンです。
現在100カ国以上の国々で13価ワクチンが標準的に使用されています。
平成25年から定期予防接種に導入されて以降、重症肺炎球菌感染症は激減しました。
生後2か月から接種できますので早めに受けましょう。

小児肺炎球菌ワクチンの副反応

局所反応として、紅班、腫脹、硬結等は認められますが、おおむね軽度で自然回復します。全身反応の主なものとしては、発熱、傾眠等が認められます。

接種回数 (接種開始年齢により接種回数が異なります)

生後2か月~7か月未満

初回3回(27日以上の間隔) 追加1回(初回終了後60日以上の間隔)計4回
※注意:2回目が1歳を超えたら3回目は省略

生後7か月~12か月未満

初回2回(27日以上の間隔)
追加1回(初回終了後60日以上の間隔)
計3回

1歳以上2歳未満

2回(60日以上の間隔)
計2回

2歳以上5歳未満

計1回

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